ユニバーサルデザインは私たちの身近にあるデザインですが、賃貸物件にも採用されています。
どのような人でも使いやすいとされるユニバーサルデザインは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
今回は賃貸物件での生活を検討されている方に向けて、ユニバーサルデザインを詳しくご紹介します。
賃貸におけるユニバーサルデザインとは
賃貸で採用されているユニバーサルデザインとは国籍や年齢、性別を問わず誰でも利用できるデザインのことです。
1980年代に障害を抱えるノースカロライナ州立大学のロナルド・メイスにより推奨され、障害の有無にかかわらず、多くの方が利用できるデザインとして今注目されています。
ユニバーサルデザインとは、製品や環境、道路や情報サービス、思いやりなど、ハード面からソフト面まで多岐にわたって対象となるのが特徴です。
また、ユニバーサルデザインはバリアフリーとは異なる性質を持っています。
バリアフリーは高齢者などの生活弱者に対し、生活しやすいよう段差をなくしたり手すりをつけたりと、障害になるものを排除し、必要なものを新たに取り入れることをいいます。
それに対し、ユニバーサルデザインとは国籍や年齢を問わずすべての人に対してはじめから使いやすいよう設計されているのです。
賃貸でも採用されている!ユニバーサルデザインの例
ユニバーサルデザインは建築にも採用され、快適に生活できる賃貸物件もあります。
賃貸を含めたユニバーサルデザインの例は以下の通りです。
・自動販売機
ユニバーサルデザインの例としてまず挙げられるのが、私たちの身近にある自動販売機です。
商品の取り出し口やお金を入れるところが決まっていて、車いすの方でも使いやすいデザインになっています。
・紙幣
普段、なにげなく使用している紙幣も、実はユニバーサルデザインが採用されています。
紙幣の下部(ざらざらしているところ)をさわると、金額がわかる仕組みです。
・賃貸物件
賃貸で使用されているユニバーサルは、トイレや玄関などがあてはまります。
トイレの手すりは高齢者だけではなく、小さな子どものためでもあり、立ち上がりなどをサポートしています。
また、玄関に設置されているスロープも、重い荷物を持って家に入る動作を楽にしてくれるユニバーサルデザインです。
まとめ
賃貸物件でのお住まいを検討されている方に向けて、ユニバーサルデザインの特徴やデザインの例をご紹介しました。
身近なところや賃貸にも採用されているユニバーサルデザインは、すべての人が使えるよう設計された「思いやり」の意味も込められています。